労働関連法Q&A


休日出勤と振替休日と代休


振替休日とは、予め休日と定められていた日を労働日とし、そのかわりに他の労働日を休日とすることを言います。従って、予め休日と定められていた日が労働日となっても休日労働とはならず、割増賃金の支払義務も発生しません。一方、代休とは、休日労働が行われた場合に、その代償として以後の特定の労働日を休みとするものであり、前もって休日を振り替えたことにはなりません。従って、休日労働分の割増賃金を支払う必要があります。

 

①法定休日に出勤し、同一週内に振替休日を取得(週の勤務時間40H以内)
  ⇒ 割増賃金なし
②法定外休日に出勤し、同一週内に振替休日を取得(週の勤務時間40H以内)
  ⇒ 割増賃金なし
③法定休日に出勤し、同一週外に振替休日を取得(週の勤務時間40H以上)
  ⇒ 通常支払う賃金×0.35(深夜は×0.6) 
④法定外休日に出勤し、同一週外に振替休日を取得(週の勤務時間40H以上)
  ⇒ 通常支払う賃金×0.25(深夜は×0.5)
⑤法定休日に出勤し、代休取得 
  ⇒ 通常支払う賃金×0.35(深夜は×0.6)
⑥法定外休日に出勤し、代休取得 
  ⇒ 通常支払う賃金×0.25(深夜は×0.25)
⑦法定休日に出勤し、振替休日、代休ともに取得なし
  ⇒ 通常支払う賃金×1.35(深夜は×1.6)
⑧法定外休日に出勤し、振替休日、代休ともに取得なし
  ⇒ 通常支払う賃金×1.25(深夜は×1.5)

【補足】
・月曜~金曜の1日8時間、週40時間勤務
・日曜日を法定休日とし、土曜祝日を法定外休日とする

・ごく稀なケースでしょうが、①・②の場合でも1日8時間を超える勤務となる場合には時間外労働手当(×1.25)の割増が必要です。
・①・②の場合でも、深夜労働については×0.25の割増分は必要です。(※1日の時間外労働に相当する場合は上記割増分も必要です。)

・③の場合、週外への振替の場合でも、事前に特定している等他の振替休日の条件を満たしている限り休日労働とはなりませんので、原則としまして割増率は0.35としなくてもよく、時間外労働扱いによる0.25の割増率で大丈夫です。但し、4週4休とならないような随分先への振替は認められず、その場合は休日労働割増が必要になりますのでご注意下さい。
・⑥の深夜労働の場合×0.50となります。
・③~⑥の場合ですが、たとえば振替や代休取得が翌月の賃金支払期に回る場合には、先に×1.0の部分も支給しなければなりません。その上で翌月休日取得分の×1.0部分を控除することになります。事務的にも面倒で間違いやすいので、やむを得ず翌週以後に休日を取得する場合でも、極力賃金支払期をまたがないように配慮すべきです。